こんにちは! ぶちょうです。
さてようやく待ちに待ったMini GTの新しいミニカーが販売されました。
前回の青いFK8シビックの販売から約2か月が経ち、同時期に予約を開始していた
LBワークスの35Rがようやく上陸です。(と言っても水色だけですが)
ペースは依然遅めなものの、しかし想像以上の出来栄えで期待値に見事応えたTSM、
今回の35Rはどんな具合となっているのか、インプレしていきましょう。
まず外箱3面図から
表のパッケージがかなりハデになっています。
「自由に歩く」という、リバティーウォークのキャッチフレーズが大きく掲示。
今回の通常価格は1512円(税込)となっております。
TSMは43スケールで色んなメーカーのミニカーを製作しているため、
ライセンスのコネクションも中々広そうな気がします。
ハコを開けると半被せ式のプラスチックの型に本体が入っています。
それではモデルの方はどうでしょう。
ライトブルーのポップながら強大なインパクトを与えるLBワークスのR35 GT-R。
マシンの全体像のまとまりも良く、特徴的なリベット留めオーバーフェンダーも再現。
前回のシビックに続き、やはりTSMはその期待を裏切らない仕上がりを見せています。
塗装のピカピカ感については、ポップ調なカラーゆえ少しアッサリ気味です。
LBワークスの35Rでやはり印象深いのはこの日章旗ステッカー。
実車でも程良く薄めの彩色で貼りつけられてるこのステッカーを、ミニカーでも
絶妙な薄さ加減で表現、再現度を高めています。(調整苦労したんじゃない?)
黒ホイールのおかげもあって足元もガッチリしたスタイルになっているのも〇。
ただし遠目からだとフェンダーのリベットがちょっと見えにくいかもしれません。
ピョンと跳ねあがったダックテールと、超ワイドに広がった車幅、
現代流のチューニングスタイルを感じさせます。
クリアパーツでブレーキランプを表現しているほか、マフラーエンドの外枠を彩色、
奥行きを少し設けて黒塗装として穴の抜けを表現しています。
開口部の配色があるだけでも、だいぶリアリティが出てくることが分かりますね。
ディフューザーの垂直板をもう少し飛び出させても良かったかもしれませんが、
1512円で出来たモデルとしては、結構細かいトコまで手が入ってるように思います。
ヘッドライトはクリアパーツで表現してるのはもちろんの事、
インタークーラーまでも塗装がされています! グリル廻りは愛嬌って感じですが、
この表現力の細かさは正直、「1500円レベルの質」という枠を超えてるでしょう。
ペースこそ遅いけれど確実に消費者を納得させる出来であることは間違いありません。
裏面はビス留めになっています。
こうしてみると前アンダースポイラーからディフューザーまで、
シャシで一体成型になっているのが分かりますね。
さすがにリヤディフューザーは、あまりシャープな出来にはなっていませんね。
近づいてみるとオーバーフェンダーのリベットも良く見えます。
アンダースポイラーの厚みも、このクオリティに対しては妥当なレベルといえます。
横から見るとディフューザーが割と攻めた飛び出し方している事に気づきます。
気になってホイールを調べましたが、「フォージアート」ってトコのみたいですね。
LBワークスで35Rのほかアヴェンタドールなどに装着されているのを見かけます。
このサイズのホイールは20インチや21インチ(!)なんてサイズになっていて、
ひと昔前のサイズより二回りも大きい時代となっているんですね。
実車だとタイヤ代ヤバそうなんて考えちゃうけど、ミニカーなら関係ナシw
LB★ワークスは昭和世代の街道マシンチューニングを、
ハイパーカー級のマシンに施す事を主として活動が始まりました。
具体的には他車のライトから移植してみたり、ゴツいオバフェンを付けてみたり、
いわば暴走族スタイルのそれを現代流に蘇らせた存在と言ってみても良いでしょう。
(給油口のトコロ、ちゃんとフェンダーと分けている!w)
代表の方の友達であるランボのムルシ乗りからのリクエストに応え、
オリジナルのエアロパーツを作ったことが運命の始まり。
時は2009年、SEMAショー(日本のオートサロンみたいなの)という、
アメリカで開催されるイベントにムルシを展示し、圧巻のインパクトを与えます。
ところが市場の需要を獲得するには得ず、苦労した様子を公式で書かれています。
(せっかくカスタムカーだし、光る台座をまた使ってみましたw)
2013年フェラーリの458イタリアと今回モデル化となったGT-Rを同時に展開しました。
ちょうどこの辺りからでしょうか、少しずつLBワークスの名を耳にするようになり、
最近は敷居を低くしたライトなカスタマー向けのシリーズなども展開、
より多岐に渡るマシンカスタマイズを提供し続けています。
LBワークスの登場により、この数年のカスタムカーは大きな変貌を遂げました。
オーバーフェンダーでイカツくワイドなボディを身に纏ったマシンが次々登場し、
昨今のSEMAショーにおける展示車両は、それらに沿った車がたくさん並ぶ、
「ワイドフェンダースタイル」の文化を根付ける程にまで進化しました。
日本がもたらした新世代のカスタムカーによる世界へのアピールは、
きっとこれからも大きな影響を与えていく事でしょう。
ことミニカーにおいてもワイドフェンダースタイルのモデル化が増えてる気がします。
去年あたりから18スケールなどで展開をされ始めてから続々とモデル化となり、
今年になってみれば「イグニッションモデル×TARMAC」のコラボという形で
パンデムエアロやLBワークスのエアロを装着した64スケールミニカーを製作したり、
もちろんMini GTだって同様の流れを汲んだ物と見ても良いと思います。
ミニカーの世界においても、この手のカスタムカーモデルがより手近に
入手出来る日も、そう遠くはないところに来ているのかもしれません。
少し長くなりましたが、今日のインプレは以上です。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
今回のLBワークス35Rはいざ市場に出てみれば既に売り切れ続出のようで、
こうなると恐らく次に来るだろうグレーのGTウイングつき仕様も
人気が出るモデルになる可能性があります。
その理由なんかも書いてみたいですが、それはまた今度にしましょう。
何れにしてもやはり想像以上のクオリティを提供するTSM、まだまだ楽しみですね。
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それでは、また。