こんにちは、ぶちょうです。
今日はSparkがちょくちょく投じている64シリーズの「Sparky」に着目しましょう。
スパーク自体、64スケールの製作はいくらか前からやってはいたんですが、
1年に一度ドサッと販売するような態勢で、ペースが速くなったのは今年から。
そのスパークが今回ラインナップした市販車両のモデルである、
991型ポルシェ911GT3のインプレを始めたいと思います。
まずは外箱3面図
白箱でシンプルなデザインとなっている表面。
当モデルは通常価格1458円(税込)で販売されています。
横や背面にはデカデカとSparkのマスコットキャラが描かれています。
台座は少し傾斜がつけられていて、外箱からでも見映えを意識した造り。
台座の特徴と言えばこのツマミ。 普通この手の台座はネジ留めのケースが多めですが、
Sparkyシリーズの台座はこれを回す事でクルマを台座から外す事が出来ます。
それではモデルの説明。。
ポルシェ特有のスタイルを上手く表現しているのがポイントです。
所々塗装やタンポ印刷で製作されてる箇所がありますが、タイヤとボディのサイズ感、
ドアノブをはじめ掘り込み度合いもバランスが取れているように思います。
ホイールが奥まで見えるデザインというのもあって、
ブレーキキャリパやローターが無いと結構スカスカな感じに見えます。
リヤウイングのステーもシャープな出来だったらよりクオリティも上がってました。
64であんな隙間のあるステーを作るってのも中々難しいハナシですが。
マフラーは軽く立体で作って無塗装、ブレーキランプもタンポ印刷となっており、
同コスト帯のMini GTなどに比べて淋しい印象があります。
マシンのプロポーションそのものは良好な為に、細かいポイントの詰めがホシいです。
ヘッドライトこそクリアパーツですがウインカーレンズなどは塗装の表現のみ。
991型の持つダクト類の表現力はなかなか、確かに悪くは無いんだけど...
つい昨日までMini GTのインプレをした後かどうにも見劣りの印象を隠せません。
先の通りたかが数十円の差でブレーキランプ類もちゃんとクリアパーツで、
塗装の質感もそこそこ良いMini GTが登場してしまってる以上、
この細かな要素で差がついてくるのは間違いないですからね。
ドアミラーについては軟質の素材を使っているため壊れるリスクは低め。
その辺の気遣いはちゃんとしてくれているのは評価出来ます。
リヤサイドのダクトも塗装のみでどうしても立体感が薄れ気味なのは愛嬌?
裏面はフロアで覆われていてエンジンの配管とマフラーのモールドくらい。
シャシとボディはカシメ留めで接合されています。
「991型」、その型番を受けた新たなポルシェ911が生まれたのは2011年。
ベーシックなグレードのカレラとカレラSを発表、新たな911が世に放たれました。
以前の型である997型から大幅な軽量化(軽量な金属を用いたことが主)を果たし、
更にホイールベースや車幅の拡大も実行、レース陣からの要求にも応えました。
当モデルのグレードでもある「GT3 RS」はそれから4年後経った2015年。
13年にそのベースとなるGT3グレードから更に進化したこのマシンは、
ポルシェの特徴でもある水平対向6気筒のユニットを4リッターの排気量に拡大、
ノンターボでありながらその馬力数値は500馬力・46キロ以上のトルクを叩き出す、
彼らが培ったモータースポーツからの技術が惜しみなく投入されています。
トランスミッションもポルシェ独自の「PDK」という2つのクラッチを用いた
オートマチックトランスミッションも特徴的。
ミッションのシャフトが2つ存在、それぞれは偶数・奇数のギヤを有し、
これを先端に装着したクラッチを用いて交互にシフトしていく仕組みとなっています。
当初変速はレバーで操作しましたが、後スイッチ式に切り替えられています。
ポルシェにとって不可欠なRRの駆動方式、GT3 RSはこのレイアウトのみの設定で、
4駆ポルシェも多く出回るようになっても、硬派なスタンスはバッチリ残してます。
リヤにエンジンを持つRRレイアウトは構造上発進時の安定性の高さや
ブレーキの制動力を均等に使える事がメリットである分、
他の駆動方式とは違った特異な動き、高速走行時の安定性の低さが挙げられ、
結果として今日このレイアウトを採用したマシンはわずかにとどまっています。
しかしポルシェ陣のドライバーからすれば過去の996型、997型に比べても
だいぶマイルドな動きをするのがこの991型と言われているようです。
公道も走れるレーシングカー、それがGT3 RSなのです。
今日のインプレは以上です、
最後まで読んで頂きありがとうございました。
スパークからは今のところ新しい64ミニカーのリリースはありませんが、
多くの企業が動き出した今、そろそろ何かしらの動きがありそうな気がします。
レースカー系、特にル・マン関係を43スケールで展開するスパーク、
64スケールで彼らが立ち位置を確立する道は、そこかもしれません。
次回の記事も読んでいただけるとうれしいです。
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それでは、また。