こんにちは、ぶちょうです。
今日も前回のRSエボIVに引き続きTLV NEOのランエボV RSをご紹介します。
それではモデルを見てみましょう。
RSグレードのエボIVに続きランエボV RSが登場しました。
基本造型はGSRエボVを踏襲としながらRS用のパーツで構成された今回のモデル、
そのプロポーション上でまず目が向くのはボディとタイヤの関係性。
ダイナミックなボディデザインに相反したツラウチのスチールホイールという、
ギャップのある組み合わせがモデルとしてもエボV RSの良さを引き立たせています。
もちろんコレも実車のエボV RSの元ある姿を汲んだもの。
ドアノブとミラーは黒地塗装に鉄チンホイールが装着され、
白いボディでもう少し厚みが出るかと思えばモールドも中々に鮮明。
競技用グレードと言えどダイナミックかつ精密なプロポーションはバッチリ健在です。
エボV RSもまたエボIVと同じくリヤビューに変化が大きいクルマ。
それくらいガーニッシュの有無って見た目に違いが出てくる節を改めて感じます。
ウイングにはハイマウントストップ表現、マフラーは穴抜け処理が施行されている他、
バンパー下に小さく組み込まれたエアダクト再現と正確な再現性が光ります。
別パーツのテールレンズも質感や精度の高さを感じさせるものですが、
にしてもリヤガーニッシュが無いとエボVIにも見えてきそうです。
ウインカーレンズやバックランプの割り振りもかなり実車に寄せたもの。
エンブレムバッジを印刷、見えにくいですがトランクキー差込口も再現されました。
フロントではフォグランプ部分のカバー追加が変更点の一つに挙げられます。
エアダムの形状にしても、パーツごとの造型がクッキリしていて、
GSRエボV以上に存在感がしっかりと感じれるようになっております。
これで純正インタークーラーまで付いてたらもうパーフェクト。
インテークメッシュも目立ちすぎずでも存在感はしっかり残した良バランスの成型。
フォグカバーに至っては「EVOLUTION」の彫り込みまで再現されています。
印刷表現にはなりますが、ココは当モデルでも推しポイントの一つ。
シャーシの彫り込みはGSRグレードと同様。
競技用グレードにつき鉄チンホイールが装着。
スチールホイール単体の造りからもTLVの精度の高さを伺わせます。
後ろドアのEVOLUTION Vステッカーはタンポ印刷にて。
ここからは内装をチェック。
GSRのセミバケシートとは異なる形状のシンプルなシートが装着。
今回はエボV GSRの内装と見比べしながら。
特に目を惹くのはGSRとRSとで別形状の純正ステアがそれぞれ再現されていたこと。
さすがにエアコンパネルの違いとかはボディを外さないと見比べるのは難しいですが、
何となくダイヤル式のエボV RSの方がパネルの彫り込みが大きいような・・・?
いずれにせよ内装の再現力もやっぱり高かったワケです。
パッケージ3面図と中身はコチラ。 通常価格は2640円(税込)。
エボIV、エボVとそれぞれRSグレードが登場していった4月のTLV。
エボVI RSまで出るかはまだ不明ですが、気づいたらGSRグレードの別カラーとか、
落ち着いた時にカラーバリエーションが出てくれたらと思ったりしてる筆者。
もしくはエボVI限定仕様のゼロファイターやマキネンエボを出したり、
ゆくゆくはそういうグレードのラインナップが増える可能性もまだまだありそうです。
これでもしUK仕様のRS450とかRSスプリントとかが来たらだいぶヤバいけどw
それでは今日の実車話を。。
エボIV登場から間もなくして1998年、CP9A型ランサーエボリューションVが出現、
それは第2世代エボの革新的な進化が表面化していったマシンでした。
CP型のエボになって大きな変化を遂げたのはボディ。
エボVをはじめにランエボは3ナンバー規格のボディサイズが与えられます。
数字にして1770mmに至るワイドボディ化実現により、
大きなサイズのタイヤを装備出来る事やブレーキ性能UPを可能とし、
エボIVの大きな弱点対策と共に大幅に走行性能を引き上げたマシンとなりました。
しかしワイドボディ化とは言え露骨にデカさを感じる部分って車幅くらいで、
全長は実のとこエボIVから20mmしか伸びてなかったり(4330mm→4350mmに)。
それもあってか実際にシートに座ってみると思った以上にコンパクトな事を感じれます
さてエボVの競技グレード「RS」はと言えば、
クイックステアにタワーバーなど走りに関した装備の標準化、
必要最小限の装備で構成された仕様となっている事はこれまでのRSと同様ながら、
エボIVと異なるオプション設定が登場したのが特徴に挙げられます。
例えば薄板ボディ化のオプション設定が加わった事やAYCオプションの廃止、
ブレンボ製ブレーキの装着などと割に変更点は多め。
ただしブレンボなどを組む場合、エボIV RSのAYC装着と同じように単品装着は不可で、
カタログの組み合わせオプション表から選択する形式となっております。
一例として・・・
スーパークロス5速MT/Low |
フロントヘリカル式デフ |
クロスメンバー補強バー ブレンボ製ブレーキ 17インチOZ製エボV GSR純正アルミ&タイヤセット |
というような具合でいくつかの組み合わせが提示。
そういえば今回GSRと並べて撮ったりもしてたんですけど、
写真の通りエボV RSの方はブレンボのステッカーが着いて無い事からも、
実車ではオプション設定となっている点を再現したものである節が見て取れます。
エボリューションVへと進化したその走行性能はやはり恐るべきものでした。
ただでさえ強力な加速性能を持つ4G63ターボを心臓に持ち、
エボVでは280馬力/38キロ台のトルクへレベルアップが図られたうえに、
RSグレードに至ってはGSRより100キロの軽量化で1260kgという数値を実現。
更に薄板ボディ・ブレンボ等のセットオプションを装着したことで、
ベストモータリングでの筑波バトルやタイムアタック等でも群を抜いた走りを見せ、
それは時にNSXといった車種さえも凌駕するほど。(実はGSRもほぼ互角だったり)
その上で雪のような悪天候も全くモノともしない安定性と走行性能を持ったエボVは、
ランエボという存在を殊更に大きなものへと決定づけた瞬間を作り上げたのでした。
この時点でラリーベース車のライバル格にあたるインプレッサとは確たる差を見せ、
そこにはフェンダー拡大によるトレッド幅の広いタイヤを装着可とした事等の恩恵が、
数字として優位性を示したものではないかという話が一説に挙げられています。
そんなワケで国産スポーツカー事情に嵐を渦巻かせたエボVは、
当初の目的通りWRCでも見事チャンピオン(この年はドライバーズ&メイクス共に)、
スーパー耐久でもそのべらぼうな速さで多くの勝利を手中に収めたエボV。
舗装・未舗装問わない圧巻の走りを現実としたランエボVは、
翌99年エボVの成果をフィードバックとしてエボVIに進化、
第2世代エボの完成した姿へ着実にコマを進めていく事になります。
今日のインプレは以上です、最後まで読んで頂きありがとうございました。
次回の記事も読みに来てくださるとうれしいです。
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それでは、また。