おはようございます、ぶちょうです。
今日はTLVの4月度新製品となりますランエボIV RSをインプレです。
それではモデルを見ていきましょう。
去年度一挙にリリースが図られたTLVの2代目ランエボシリーズ。
その初手を担ったGSRエボIVを仕様違いで競技用グレード「RS」が登場しました。
基本的な外見はGSRエボIVを踏襲としながら、
実車同様フォグカバーや無地のドアノブ・ドアミラーなどRS独自の装備を再現。
鉄チンホイール装備もあってかRSは更に全体のまとまりが良くなっている気も?
サイド側でまず目につくのはやっぱり鉄チンホイール。
GSRでは大きさにやや違和感のあった純正アルミホイールでしたが、
元々小さいサイズの鉄チンホイールが装着された事で大幅にバランスが改善。
無彩色化されたドアノブやドアミラーによるアクセントと共に、
エボIV RSのある姿を精密にミニカーへ落とし込まれています。
競技用グレードという事でリヤガーニッシュは未装着。
ブランドによっては仕様関係なくガーニッシュが付いてくることもある中、
TLVではキチンとこういう部分も再現されてあるのは好感が持てます。
もちろんテールランプそれ自体も透明感があり、
ウインカーやバックランプにも配色が施されている高レベルの再現度と共に、
排気口に窪みが入れられた塗装済みマフラーやトランクキー差込口、
ハイマウントストップランプやエンブレム関係の表現もGSRから継続されています。
リヤガーニッシュが外れたことで見た目にも大きな変化を感じさせますが、
しかしこうしてみるとマジでCJ型ミラージュにしか見えなくなる(
フロント側でもRSの装備としてフォグランプカバーが新たに加わりました。
GSRエボIVとは違った見映えをフロント側でも味わう事が出来ます。
これまた透明感のあるヘッドランプとウインカーが存在感を見せながら、
モデルそのもののディティールに高い質感を持たせています。
白いボディという事もありエアダムの形がすごく鮮明に見えますね。
ボンネットダクトにグリル、インテーク廻りにはメッシュを表現した彫り込みが。
グリル中央のエンブレムバッジまで、わずかな部分も惜しみなく再現されています
シャーシでは足廻りのモールドが結構に細かく彫り込まれています。
飽くまで最低限の装備が与えられたRSグレードにつきタイヤもトレッド幅が細くなり、
更にはトレッドパターンもGSRエボIVと異なるものとなっています。
今回装備された鉄チンホイールですがとにかく質感がスゴい。
センターキャップは未彩色ではあるものの、
放熱のためくり抜かれたホイール穴の彫り込みをはじめ仕上がりが超ハイレベル。
旧車も数多く再現してきたTLVのみぞ成せる業とも言えるかもしれません。
内装も見てみましょう。
ダッシュボードではエアコンパネルがダイヤル式っぽい形?に置き換えられたほか、
更にシートは塗装も違えば造型も新たに作り直しているという拘りぶりで、
インテリア面でもGSRエボIVと確たる差別化が図られています。
これだけ仕上がりがスゴいとタコメーター再現とかも欲しくなっちゃいますね。w
今回GSRとの差分を撮ってきてないので近い内見比べしたいかも。
パッケージ3面図と中身はコチラ。 通常価格は2640円(税込)。
久しぶりにTLVのミニカーをインプレするに至りましたが、やっぱイイ出来してます。
マシンの造型はホント実車のエボIVまんまつってもおかしくないような出来だし、
何よりもこう安定感がどことなく感じれるよなって。
特にここ最近は色んなメーカーの製品に手を出す機会が慢性的に増えてたから、
1周回って手に取ってみてそういう感覚が不思議と感じれた次第でした。
ところで今回RSグレードでスコーティアホワイトのボディ色を出しましたが、
その内GSRエボIVの方でもこのボディカラーで発売されるコトもあるんですかね?
メーカー色全部出てほしい・・・なんて個人的には思ってたり。w
それでは今日の実車話を少し。。なんだか久しぶりですね
兼ねてより三菱、ひいてはランエボには標準グレード「GSR」のほかに、
「RS」と呼ばれる競技用のグレードが設定されていました。
今日はエボIVから見たRSに関する話を進めてみましょう。
そもそもGSRとRSグレードとで大きく変化してるのは様々な装備の簡略化。
オーディオやフルオートエアコンとかの快適装備は撤廃、遮音材も大きく削減、
GSRエボIVでは標準装備になっていたRECAROセミバケシートも簡素なものになり、
外装はリヤガーニッシュやフォグランプ廃止(一応オプションで装備は可能)、
15インチの鉄チンホイールや無彩色のドアノブやドアミラーに変更された事など、
ホントに最低限の装備でまとめられた様はやはりレース用ベース車を思わせるもの。
しかしこれらの装備簡素化により車重はGSRから90キロもの軽量化に成功しています。
一方走行面は大幅な充実化が施されました。
フロントエンドクロスバーにタワーバー、クイックステアリングは標準装備となり、
RS専用オプションではスーパークロスレシオ5速MTが装備可能。
このクロスミッションがまたスゴく、ローとハイ2種類のセッティングが用意され、
舗装・未舗装それぞれの競技ステージに合わせてセッティングをチョイス出来ました。
またGSRで装備されたAYCは、RSでは機械式デフに替えられてる点も特徴の一つで、
ここから更にフロント側にもヘリカルデフをオプションで組み込むことも。
なおAYCもオプション(ただし単品での組み込みは不可)で着けれたそうですが、
その際リヤの機械式デフと入れ替えで装備する事になるため、
わざわざRSグレードでAYC付きにしたオーナーはそう多くなかった・・・はず
エボIVで進化した基本性能に「RS」グレードによる動力性能の充実化。
その実力はこの時代のライバル車だった33Rやインプレッサなどと互角以上に戦い、
各車の280馬力化に伴うスポーツカー界の性能激化にその存在を示しました。
実際ベスモのタイムアタックを見ていてもその速さは数字として目に出来る一方、
GSR・RS共に油温や水温のオーバーヒートによるパワーダウンが出やすい欠点も。
そのため対策チューンとして油温はオイルクーラーのサーモスタットを、
もっと低い油温の段階から弁が開く物に替えるほかオイルクーラーの交換等を一例に、
油温・水温管理に対してはかなり気を遣うマシンだったとか。
しかしそれでもエボIVがやっぱり速い事は違いなかったようで、
WRCを主とするモータースポーツでは次々と勝ち星を重ねては制覇と、
エボIVはランエボの歴史に更なる躍進を確信づけた世代でもあったことでしょう。
その後もCP型(エボV・エボVI)を経てランエボは更に大幅な進化を遂げ、
弱点の対策・性能強化によりますます国産スポーツカーの名に台頭を表していきます。
ところでエボIVと言えば某マンガをはじめに影響を与えた物も多かったり。
ボンネットにモンスターステッカーを貼ったどっかの「アウト・オブ・眼中」だとか、
多くの名言(?)を残した「いろは坂のお猿さん」の乗ってた車もエボIV RS。
キャラクターを含め大きなインパクトを与えたエボIVでしたが、
その影響は他社のゲームにも及び、一例ではタイトーのバトルギア3の隠し車として、
ドライバーの影がまんまソイツな上ボンネットステッカーが「monkey」になった、
露骨にいろは坂のお猿さんモチーフのチューンド仕様も登場した事も。
(ただしGSR扱いでリヤガーニッシュ付きだけれども)
現実世界でもマンガやゲームの世界でも、
様々な場所でエボIVは存在感を放っていたマシンだったのかもしれません。
そういやレースゲーでRSエボIVを使えるのって案外少ないんじゃない?
(パッと思いつく限りでも某マンガのアーケードゲーやJ`s Racinとか)
そんなコトをふと考えながら記事を書いていた筆者でした。
久しぶりにたくさん書いちゃいました・・最後まで読んで頂きありがとうございます。
次回の記事も読みに来てくださるとうれしいです。
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それでは、また。