こんにちは、ぶちょうです。
2月も末というところ、64スケール各メーカーがラッシュを打ち込んできました。
今日はその中からTSMのMini GTをチョイス、
先月香港限定でリリースされたNSX GT3をインプレしたいと思います。
まずはパッケージ3面図から
香港限定ということでこないだの零戦35Rと同じ形のパッケージ。
ゆえに通常価格も2592円(税込)と多少割高になっています。
デカデカとマシンの側面がデザインされた背面。
パッケージを開ければクリアブロック状のケースが出てきます。
零戦35R、もしくはこのケースそのものをお持ちの場合は、
ダイレクトに接続してディスプレイ可能です。
それではモデルを見てみましょう。
レースタイプのNC型NSXがモデルになったのは何だかんだバグジーズ以来。
特にGT3仕様での高クオリティ製品としてはいち早いデビューをしたのがMini GT。
コスパを重視した造型ながらも造るところはしっかり造り込んであるのがイイですね。
フロントの車高が上がり気味なのは目をつむるとして、
それよりも気になったのはこれまでのMini GTでは珍しく、
塗装の表面が非常にモッサリした印象がありました。
それでも難しい形をしたバイナルは上手に貼り付けられ、
タンポ印刷で手動で開閉するアクリル製の小窓、ドアノブが再現されています。
テールランプの内ブレーキランプはクリアパーツの上部に被せるように塗装での表現。
ウイングステーもこのスケールとしては十分OKな太さ。
排熱ダクト、それにマフラーはシャーシと共に成型、
特にマフラーは排気口を穴抜けさせているのがメリットです。
リヤディフューザーとのバランスもバッチリ。
ヘッドライトのクリアパーツ化はもちろんのこと、
スプリッターに赤ラインストライプがちゃんと入っているのもうれしいです。
カーボン塗装では無いもののカナードも立体的に成型を施されていて、
グリルの配色も相まって丁寧にモデリングしてくれてます。
フロントウィンドーにはゼッケン、ハチマキも貼付。
ビス留めされたシャーシはディフューザーのみがモールド。
センターロック式の10スポークホイールが装備、
センターナットは彩色も行われているのがポイント。
さすがにタイヤレターまで付きはしませんでしたが、
センターナットの塗装がある時点でもディティールは十分と言ったところ。
限定品のため通常のモデルより割高では確かにあったものの、
Mini GTらしいコスパの高さが見えるモデルでした。
NSXのGT3仕様は今後Tarmacなども登場させてくるようで、
NC型NSXのモデルは増えていく見込みとなるでしょう。
それでは今日の実車話を少し。
NC型のNSXはこれまでスーパーGTくらいでレースに顔を出していた様子ですが、
GT3規格のマシンが開発された事でこの2~3年急速に姿を見る機会が増えました。
その範囲はヨーロッパのみならずアメリカでもアキュラを通してIMSAに出場、
パイクスピークといったタイムトライアル競技にも参加していると言われます。
今回モデルともなったコチラの84号車NSXは、
ホンダブランドでのNSXがGT3の世界に初投入された記念すべき一台。
レースからのデータフィードバックが一切無い状態からのスタートゆえ、
初導入の舞台となったマカオGPでは予選12位でセッション終了、
この時トップを占めたのはベンツ・AMG GT3勢でした。
FIA GT3規格に準じ、NC型NSXに搭載された「JNC」型エンジンを、
ハイブリッドシステムを外す代わりツインターボ化する形でカバーを入れ、
実際のスペックは3.5リッターV6ツインターボユニットという名目に変更。
AWDレイアウトに9速パドルシフトだった純正の駆動系も見直され、
ミッドシップレイアウトの6速シーケンシャルシフトが組み合わされました。
レギュレーションによる変更ポイントこそ存在するもの、
基本的にエンジン自体の部品の多くは純正と同じものが使用されています。
NSXのGT3初デビューに世界は注目の眼差しを向けました。
残念ながら本戦ではトラブルによりリタイアになってしまったNSXでしたが、
FIA規格のレースでも着実に通用するパフォーマンスを見せつけたのです。
また、このデビューによるもう一つ興味深い事案として、
スーパーGTと同じように日産、レクサスそしてホンダと、
この3メーカーがGT3のレースでも凌ぎを削る構図になった事が挙げられます。
日本のメーカーのみならず多くの国が一同に会すGT3カテゴリー、
今やこのカテゴリーは車両の製作に際しセットで考えられるほどにまで、
非常に大きな存在を持ったレースとなってきています。
今日のインプレは以上です、最後まで読んでいただきありがとうございました。
ミニカーの方でもNC型NSXのレースマシンが増えてこようというクチが見えます。
少なくとも手近でTarmacがリリースを決めている為(しかも同じ仕様)、
これは見比べとかをやってみるいい機会かもしれませんね。
次回の記事も読みに来てくださるとうれしいです。
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それでは、また。