こんにちは、ぶちょうです。
Sparkの64スケールシリーズであるSparkyから、
新たに数台の18年仕様ポルシェGT3Rが販売されました。
その内の一台を今日はご紹介したいと思います。
まずはパッケージ3面図から
矢印のシェイプスが多用された912号車ポルシェのイメージカラーを箱デザインに。
通常価格は1458円(税込)にて。
SparkyはMini GTと同じくリーズナブルな価格で売っているのが嬉しいですね。
24時間レースのニュルブルクリンクのレイアウトが描かれています。
それではモデルを見てみましょう。
まず何といっても18年度のGT3マシンがモデルとなった事が大きなポイント。
迫力あるワイドなフォルムが巧みにモデルへフィードバックされ、
非常に存在感のあるモデルとなっています。
レースカーならではの低い車高もバッチリ再現。
フロントのアンダースポイラーやカナードといった空力パーツも立体的な造型で、
かなり作り込みに力が入っている節が見えます。
ドアの彫り込みが薄めな様子もありますが、さほど問題になることはありません。
排気口やテールランプの表現は塗装ないしタンポ印刷によるもの。
純正の991型ポルシェでもテールランプはタンポで作られていましたが、
欲を言えばここはクリアパーツで欲しかった箇所とも言えます。
ドアミラーの鏡面部分を表現した塗装が施されているのが良ポイント、
オーバーフェンダーの膨らみ度合いも実車のそれを再現しています。
テールランプはタンポでしたが、ヘッドライトはクリアパーツが使われています。
空気取り入れ口こそタンポ印刷で表現するところには留まっていますが、
着目点としてはやはりカナード類がしっかり作り込んであるところ。
空力パーツの造型が甘いのは意外と高精度のモデルでもあるんで、
この辺意識をしっかり向けているのは高評価です。
シャーシはシンプル。 ディフューザーの整流板が成型されています。
タイヤもミゾの無いスリックタイヤがちゃんと付いていますね。
黒ホイールで更に重厚感を感じさせます。
さすがにタイヤレターやブレーキディスクは装着されていませんが、
必要十分なクオリティは既に出来上がっていると言えます。
矢印のシェイプスが多用されたマシンデザインも再現度高し。
全体を見てみてSparkyもコスパの高いモデルが揃っています。
展開車種のラインナップが少なめなのはデメリットの一つですが、
GT3関連を集める人には是非とも手に取って欲しいモデルですね。
そしてやっぱり、ポルシェはカッコいい。w
それでは今日の実車話を。。
「912」のゼッケンをその背に持つ 「Manthey Racing」のポルシェ911GT3 R。
2018年のニュル24時間耐久レースにおいて、
ポルシェ勢にとっては実に7年ぶりの嬉しい総合優勝を勝ち取ったマシンです。
991型ポルシェGT3 RSをベースに構成されたGT3 Rのエンジンは、
4.0リッターの水冷式水平対向6気筒ユニット、
ノンターボながらスムーズな加速性能を持ち500馬力を発生します。
リヤマウントで強大なトラクション性能を確保しつつポルシェは、
GT3 Rの空力面の更なる熟成を図り走行安定性能を向上しています。
18年のニュル24時間レース本番ではプロ・アマチュアクラスとで計9台が参戦。
ワークスチームであるManthey Racingの911号車と912号車の2台、
もちろんライバルチームもこれに食い下がり、
ピットインなどで一時的なポジションチェンジもあったものの、
結局は911号車がトップを守り続ける状況が続いていきます。
ナイトセクションになって912号車が911号車の距離を詰めポルシェワンツー態勢へ。
この年ポルシェは予選トップ3独占という強さで、
正に今勝利へ盤石の態勢を築いたかに見えました。
しかし長らくトップを維持し続けた911号車は道中クラッシュに見舞われ、
無念のリタイヤを強いられてしまいます。
残された912号車は後任を託され、ベンツ、アストンマーティンと
長きに渡り同一周回の差で走り続けていきます。
18年の決勝レースはめまぐるしく変わる「天気」が波乱を起こしました。
深夜から降り始めた雨は一時的には止んだものの夜明けにはまた降り出し、
その次には濃霧が発生、これによりレースも終盤という次点で赤旗中断となります。
レースも残り1時間半という地点で、レース再開のフラッグが上げられます。
この時先頭にいたのはベンツ勢である4号車Black Falcon AMG GT3、
続いてManthey Racingレーシングの912号車ポルシェGT3 R。
優勝トロフィーを手にする権利は、この2台どちらかに絞られました。
そして残り僅かな時間、正に意地を懸けたオーバーテイクが繰り広げられ、
912号車はとうとうトップの座に躍り出たのです。
しかし負けじと4号車ベンツも必死のプッシュ、
限界までマシンを追い込みポルシェに猛追をかけます。
最終ラップまでもつれ込んだ異常なスピードで展開された、
2台のドッグファイトは4号車ベンツのペースダウンで終焉を迎えます。
見事逃げ切った912号車ポルシェは総合優勝を果たし、
7年の間取れなかった優勝トロフィーをついにその手中に収めたのです。
4号車ベンツは最後には26秒差で2位ゴール、
3位には同じくベンツから5号車Black Falcon AMG GT3が表彰台に。
久しぶりにポルシェが名を連ねる結果となりました。
オーバースピードなブレーキングで絶対に前に出ようと勝負をかけ、
接触しつつもしかしフェアでアツいバトル、
正にそれはレースドライバーの意地のぶつかり合い。
耐久レースって、やっぱ面白いですよね。
今日のインプレは以上です、最後まで読んで頂きありがとうございました。
GT3マシンで思い出しましたが、今後Mini GTもこの系統のモデルが増えそうですね。
ベントレーのコンチネンタルGT3やM8 GTEといったレースカーが、
ラインナップの一つとして加えられることが確定しつつあります。
是非ともそれらが登場したときはスパークのモデルとも見比べしたいところ。
次回の記事も読んで頂けるとうれしいです。
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それでは、また。