こんにちは、ぶちょうです。
今日は数多くのラリーカーモデルを輩出した、
CM`s(シーエムズ)というブランドに焦点を当ててみましょう。
豊富なラリーカーラインナップが魅力だったCM`sでしたが、
近年活動を停止して以後音沙汰無しの状態です。。
改めまして、同社ミニカーから今日はフォード・フォーカスをインプレします。
まずはパッケージ3面図から
中身の分からないブラインドBOX形式でも多くのシリーズを用意したCM`s。
のちに京商ビーコレみたく単品のスペシャルパッケージも作成され、
通常と異なるラインナップを展開していたこともありました。
当初の低下もやはりビーコレに寄せた感じで1500円ほど。
ただし現在でもなお売れ残っているモデルは、
定価を大きく下回って販売されているケースも見受けられます。
外箱はかなりシンプルなデザインでまとまってますね。
箱を開けるとプレーンボディの本体のほか、
ワークス車両のデカール、アンテナと取り付け方の説明書が同梱。
このワークスカーデカールを見る分では2002年仕様と思われます。
それではデカール未装着状態でモデルの方を見ていきましょう。
白ベースのボディと青いストライプの混じったボディ、
フロントマスクが大味気味に見えなくもない造型ですが、
これはフォーカスであると鮮明に分かるスタイルで、
マシンの形を上手く捉えたモデルだと思います。
塗装面は全体的に厚めな印象を受けますね。
そのためかドアノブやドアミラーの造型にシャープさが少々欠けます。
しかし全体的なバランスはしっかり収められており、
ボディとタイヤとのサイズ感も良好と思われます。
ラリーカーらしくルーフ上部に空気取り入れ口が装着されているのも良いですね。
テールランプはメタリック調の塗装でウインカーレンズ共に表現。
ボディ中心にはフォードのエンブレムバッジも装着され、
オーバーフェンダーの膨らみ度合いも良さげ。
リヤウィンドウから覗かせるロールバーがより雰囲気をかき立てます。
ロールバーはシルバー調に配色も施されているのがメリットの一つ。
クリアパーツ化されたヘッドライト、メッシュが造型されたグリル以外は、
黒塗装でのインテーク等を見る分一見表現力は高くは無さそうですが、
特筆すべきはボンネットダクトが穴抜けされていること。
これだけ明確に奥行きのある造型をしたダクトを作ってるCM`sは、
他方と異なる面からクオリティアップを果たしています。
裏面は非常にシンプル。 フラットフロアとマフラーに配色があるくらい。
ルーフにはアンテナの取り付けポイントに穴が開けられています。
ボンネットダクトの穴抜けは写真からは見えにくいですが実際手に取ってみると、
かなり空洞感が出てる事が明確に分かります。
現代のブランドでもココを頑張っているところは非常に少ないから、
それを表現したCM`sってつくづく高い表現力を持っていると感じさせられます。
O.Zの5スポークデザインのホイールが装着、おそらくO.Z Chrono。
メーカーステッカーが貼られていればよりディティールも良くなったでしょうが、
白塗装の色あいも良好でちゃんと見映えのつく仕上がりになっています。
5スポークホイールは色んなマシンにマッチするのがメリットですね。
今のブランドから登場しているモデルと比べてみれば、
確かに粗いポイントも決して無いわけではありません。
それでも当時販売された64ミニカーの中では高めな定価に裏付けされた、
そのクオリティの高さはこうして改めて見てみても、
現行ブランドに全く持って引けを取らない出来であると思われます。
ラリーカーメインのミニカーブランドは現在いないから、
そういう企業もそろそろ出てきて良いカモ?
それでは今日の実車話を。。
フォード・フォーカスは同社マシン「エスコート」の後継にあたるクルマとして、
1998年に市場へとデビューを果たしました。
おなじくラリーの世界でもフォーカスへの移行作業は着々と進められ、
99年晴れてフルシーズン参戦にこぎ着けるに至ります。
フォーカスのラリー車両開発に至るまでフォードは巨額の投資をしました。
それによって用意された新鋭パーツ、軽量かつ頑丈な素材の数々は、
まさにフォードの本気具合そのものを表しているとも言えます。
エンジン面でも99年時では英国のマウンチューン社から、
00年以降はフォードとも非常に関係の深いレースエンジンビルダー、
「Cosworth・コスワース」が手を入れることになります。
新装備を多く備えているのにもかかわらず、
デビューシーズン初期においては、重量過多に悩まされたフォーカスWRC。
重量バランスの最適化を目的としたギヤボックスからは駆動ロスが頻発したり、
更にエンジントラブルによるリタイヤなどのコンボも相次ぎ、
速さこそ持つものの中々優勝のチャンスを物にするには至らなかったのです。
フォーカスデビューと共にフォードへ迎え入れられた歴戦のエースドライバー、
コリン・マクレーの力量を持ってしても思うような結果に繋がらなかった事からも、
その苦戦度合いは想像に難くありません。
フォーカスは年々進化を続け着実にデメリットを克服、
絶対的な勝利数こそ同じく99年よりWRカーで参戦をしていたプジョーに対し
後れを取っていたのは確かでしたが、それでも少しずつ好成績をマーク、
優勝を勝ち取る事も増えてくるようになった事で信頼性も大きく向上。
メーカータイトルは2000年から3年連続2位に位置付けます。
その後フォーカスは自身の世代交代を交え更に進化を重ね、
長きに渡りフォードの主力ラリーカーとして世界を駆け回ったのでした。
今日のインプレは以上です、最後まで読んでいただきありがとうございました。
CM`sのモデル初インプレとなりました。
ラリー車がとにかく豊富なブランドで、その存在を知ってからは
色んな車種を集めたのを今でも覚えています。
せっかく64ミニカーの新メーカーも増えてきてる最中なんだし、
ホント新しいラリーカーメインのミニカーブランド出現が待ち遠しいですね。
次回の記事も読みに来てくださるとうれしいです。
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それでは、また。