こんばんは、ぶちょうです。
今日はINNOの限定品モデルである、
映画「デッドヒート」出演仕様のランサーエボリューションIIIをご紹介。
さぁとうとうINNOからもランエボがミニカー化されました!
その初弾とも言える今回のモデル化は、ジャッキー・チェンが主演を努める、
カーアクション映画「デッドヒート/英名:Thunderbolt」の劇中車となります。
注目のその出来はと言えば、さすがにINNOだけあって基本クオリティはバッチリ。
パッと見でもフロントバンパー下のエアダム処理などの出来の良さが見え、
エボIIIのダイナミックなスタイリングを見事に再現してくれています。
ラリーアートステッカーをモチーフとしたバイナルデザイン、
中国語で書かれたステッカー類も劇中車のそれを再現としてあります。
ウイングの大きさ、車高の高さ共に良好なバランスで整えられてあると思います。
リヤにはGSRグレードのテールランプをクリアパーツ化で再現としたほか、
エボIIIの特徴とも言うべき大型ウイング、別彩色の単発マフラーが備えられ、
タンポ印刷採用でリヤウイングにハイマウントランプの表現もされてあります。
リヤアンダースポイラー下部には牽引フックも装着。
車両エンブレムをエッチングパーツによる再現という態勢もこれまで通り。
毎度のコトですが64スケールのエンブレムクオリティじゃないですよねコレ。w
ドアミラーの鏡面処理ももちろん施行。
クリアパーツのヘッドライト、ウインカーとの割り振りも良いカンジ。
意外と難しいエアダム表現においてもモデルと絶妙なバランスの良さを展開。
ちなみに劇中、マシン完成直後のシーンではヘッドライトには赤いアイラインが。
その次のシーンにあたる警察公認(笑)の公道テストではなぜか外されてたんですけど、
今回INNOが取り上げたモデルはそこのシーンでのエボIIIをベースにしてそう?
見えにくいですがインテークメッシュの先にはなんとインタークーラーまでも!
しかも彩色もされているみたいで相変わらず細かい部分の造り込みがエグい。w
またエアダクトの前には大型フォグランプが別パーツで装備されています。
実のとこフォグランプ付きエボIIIの64スケールモデル化って、何気にレア。
シャーシのモールドも結構細かめ。メインパイプからマフラーまでが彩色。
ホイールにはエボIII純正で装備されるO.Zクロノが取り付けられています。
ノーマルの時点でもスタイリッシュなホイールが着けられているのがエボの良さみ。
赤いブレーキキャリパーとディスクローター装備で奥行き感の表現もさすが。
あぁそうそうINNOならやっぱり内装チェックも欠かしてはいけません!
エボIIIに装着されている白い純正メーターパネルをカンペキに再現してくれています。
ドンガラ内装ですが純正メーターが着いてるのはこれも劇中を意識したもの。
1シーンだけ登場したHKS製の追加メーター再現までの確認はさすがに出来なかった。
パッケージはコチラ。通常価格3240円(税込)にて。
香港限定モデルではありますが意外と日本でも入手可のようです。
台座はINNOのスタンダードなクリアのタイプ。
ここにエボIIIのロゴが刻まれてるのがカッコいいですね。
TarmacのエボVとエボX、TLVのエボIV~エボVI、そしてINNOのエボIII・・・
ランエボ各シリーズのラインナップはここ一年で一気に増大しており、
ゆくゆくはエボIやII、そしてCT型エボの登場もいよいよ現実味を帯びてきていて、
すでに香港やシンガポールのみを活動下に置くブランドではエボIXなどのリリースも。
64スケールでのエボ全タイプ網羅の具現化も、時間の問題かもしれませんね。
せっかくの劇中車ってコトだし、今日は実車以外にもデッドヒートの話を少しだけ。
車が大好きであるジャッキー・チェンの趣味が興じ、
レースをテーマにしたカーアクション映画「デッドヒート」が登場しました。
劇中では90年代を席巻した数多くの国産スポーツカーが立ち並んだうえ、
仙台ハイランドでの撮影、マジのN1仕様GTOなども出てたという気合の入りぶり。
劇中車はジャッキーと深い関係にある三菱がこの作品でも幅広く協力しており、
FTOにGTOそしてランエボからパジェロにキャンターまで多数の三菱車も出演。
三菱好きな人にとってはとくに見逃せない作品です(もちろんクルマ好きにも)。
超大雑把にストーリーを話すと、ワルモノに連れ去られた2人の妹を助けるために、
仙台ハイランドのレースで決着をつけにいくというもの。
劇中のエボIIIはまさしく仙台のレースに向け仲間たちと共に仕上げたマシンで、
香港でのテスト走行から予選通過タイムを出しに行くシーンまで活躍しました。
デッドヒートはクラッシュやスピンだらけのレース風景も去ることながら、
ジャッキー・チェンならではの迫力ある格闘アクションシーンも満載。
酔拳などで披露された格闘アクションを同時に楽しむことが出来ます。
あとエンディングのNGシーン集が面白いんでぜひ観てみましょうw
さてここからはそんなクルマファンのハートを掴んだ映画に出演したランエボIIIの話。
1995年1月エボリューションIIIとしてモデルチェンジを遂げたランエボ。
第一世代エボの完成形にあたるエボIIIのパワーアップ内容こそ、
エボI→エボIIへの大幅な進化から考えれば比較的ライトなモノではあるとは言えど、
しかしその進化は間違いなくエボIIの更に上を往くものを誇ったのです。
まずエボIIIになって進化した箇所に挙げられるのはエンジン。
従来のターボ車より高い圧縮比へパワーアップした事やエンジンのリファインにより、
エボIから続く逆向き搭載の4G63エンジンは270馬力をマーク。
更にグループAへの装備として頭文字Dなどで名前を聞いた事があるかもしれない、
「2次エア供給システム/ミスファイアリングシステム」が新たに搭載。
PCCS(三菱での同システムの呼び名)とも言われるこのシステムが加わった事で、
ターボラグの解消に高い効果を発揮し、ランエボの戦闘力を更に引き上げたのです。
ただしこのシステムは飽くまで競技規定上ノーマル車にも付けているというだけで、
通常では動作しないように設定されてます(ECUチューンで解放可能)。
全体的に過激さが増したエクステリアもエボIIIの大きな特徴と言えるでしょう。
フロントバンパー下部に取り付けられたアンダースポイラーには、
両サイドにブレーキ冷却用のエアダクトを設定。
これに加え大型化されたリヤウイングや各部のアンダースポイラーが新たに追加。
ただでさえゴツい見た目でカッコのつくランエボの外装パーツですが、
それらは空力面ないし実用性も考慮した上のまさに速さを求めた結果からくるもの。
考え込まれたランエボの設計の深さにはつくづく驚かされます。
今日はゲームサイドからも余談を挟んでみます・・・
家庭用のレースゲームでも非常に大きなシェアを持つ「グランツーリスモ」シリーズ。
当時のGTは軽量化チューンを全て完了すると「レーシングモディファイ」という、
市販車をレースカー仕様のマシンにすることが出来る項目が用意されていました。
そんでもってエボIIIのレーシングモディファイで選べるカラーの中に、
デッドヒートのエボIIIにかなり近い色あいをした黄色いエボIIIが存在してるんですが、
やっぱりこの映画のエボIIIがモチーフになっていたのかもってハナシが・・・?
気になる人はぜひPS1世代の初代GT、もしくはGT2をプレイしてみてくださいね!
色々書き出してたら割と長くなってしまってた・・・
今日のインプレは以上です、最後まで読んでいただきありがとうございました。
INNOからは今後エボIIIの仕様違いが多数登場するようで、
筆者としてもココはがんばって押さえておきたいシリーズとなっています。
次回の記事も読みに来てくださるとうれしいです。
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それでは、また。