こんばんは、ぶちょうです。
先日に引き続きTLV最新作となりますランサーエボリューションIV、
今日は黒Verをご紹介です。
それではモデルを見てみましょう。
現実でのカラー名「ピレネーブラックバール」を再現した今回のモデル、
前回のシルバーに対し黒いボディカラーでシャープさを増した印象を受けます。
実際ではあんまり見かけない黒いエボIVですが、コレもカッコいいですね!
リヤドアのエンブレムは暗いボディカラーになった事で気持ち視認性がUP。
やっぱりホイールサイズが大きめに見えるのは仕方ないといったところですが、
ボディ全体のバランス感は十二分に高い水準でまとめられています。
なお写真では少し明るめなカラーリングに見えてますが、実際はもうちょっと黒い。
リヤ側に装着されるエンブレム類を表現したタンポ印刷やトランクのキー差込口も、
ボディカラーのそれによって明白な存在感を出してくれています。
ドアミラーの鏡面処理にあたる何かしらの彩色はついていませんが、
それにしてもテールランプのウインカーレンズとバックランプの表現がスゴい!
この再現を越えるモデルはそうそう現れることが無いでしょう。
暗いボディカラーになったことでフロントバンパー下に付くエアダムは、
シルバーのエボIVに比べてちょっと存在が隠れぎみな様子を感じます。
グリルメッシュの前方に装着される三菱のエンブレムまで、
ディティールの細かい部分まで手抜かり無く再現にあたっています。
フォグランプとヘッドライトの透明感もぜひ体感してほしいポイント。
マジで今回のモデルはクリアパーツの仕上がりも拘ってあるように思いますね。
もちろんのコトですが、シャーシはシルバーのエボIVとおなじ。
裏面にも拘りを思わせる彫り込みを可能とするのがTLVなのです。
エボIVの為に用意されたO.Z製アルミホイール。
5穴のナットに至るモールドの細かさはホイールにもバッチリ注力されています。
内装チェックを別の角度から。ワイパーがザラザラした材質の印刷で表現。
ランエボ純正ハンドルのモモステ、ココの成型も実車に則した造りで◎。
パッケージ表面はコチラ。
通常価格は2592円(税込)となります。
残るパッケージ図とプラの型、そして本体。
‘‘64スケールにエボIVの精密モデルがやってくる‘‘
筆者にとって夢にも思ってなかった案件をこうして実際に手に取れるようになって、
ホントすごい時代になったもんだなぁとしみじみ感動に溺れてしまってます。
やっぱり自分が好みのクルマがモデルになってくれると嬉しいですよね。
ところでやっぱTLVとしてはこのまま2世代エボ以外のランエボも、
ゆくゆくはモデル化するつもりだったりするんですかね・・・?
それこそエボIやエボIIが来ようものならコレまた胸アツ案件になるかも??w
シルバーのエボIVと並べながら実車話を少し。。
フルモデルチェンジを経て多くが一新されたランサーエボリューション。
その初手となるエボIVをもとに、ランエボは新たな歴史の一歩を踏み出したのです。
エボの持つ強大なエンジン「4G63」、エボIVからのそれは大幅な進化を遂げました。
マシンの設計上逆向きに搭載せざるを得なかったランエボでしたが、
エボⅣになってからはとうとう元の向きで搭載し、余計な抵抗を低減。
更に新採用のツインスクロールターボ、鍛造ピストンの装備によって、
最大出力は280馬力、36キロのトルクを持つ強力ユニットへグレードアップ、
ここに5速MTが組み込まれダイレクトな加速感を生み出します。
ツインスクロールターボによって4G63の高い加速性能は更に鋭く、
それでいて鍛造ピストンの質量低下による‘‘伸び‘‘のアップデート。
エンジンだけでも、次世代エボとしての様々な試みが織り込まれています。
その一方で新しい試みで得たメリットの裏で、犠牲になったものも少なくありません。
4G63は速さも去ることながら高い耐久性があったのも大きなメリットでしたが、
鍛造ピストンによってその耐久力は大きく削ぐ事になってしまい、
ブーストアップなどによる故障のケースが増加するように。
結局このあとに続いていくエボVが鋳造ピストンに戻ったのはこのため。
エンジン以外にもGSRグレードで新規採用になったパーツ、
AYC(アクティブヨーコントロール)は画期的な装備だったと言えるでしょう。
それは各種センサからの情報から走行状態を検出し、
後輪部分の駆動振り分けを経て、旋回性能をアップさせるデバイス。
4WD車両は構造上強いアンダーステアに悩まされていたワケですが、
三菱はこれに電子制御で立ち向かおうとしたのです。
しかしながらAYCにも問題点はやはり存在し、
特に異音が鳴る症状などはその中でも代表的なトラブルに挙げられます。
AYCオイルのつぎ足しなどによる応急処置的な対策は講じられたものの、
症状そのものを解決する抜本的な対策が見出されるには至らず。
それゆえか走行性能は大きく変化するけど機械式デフに交換するケースも多く、
AYCが本格的に速さへ直結する時代はもう少し後の出来事となりました。
なお競技グレードのRSはフロントにヘリカルデフ、リヤは機械式デフが装備。
確かにトラブルも少なくなかったランサーのエボIV。
それでも4駆の常識を覆す画期的な進化から生み出される速さは別格のモノで、
ランサー元来の目標であるWRCでも97年~98年途中を通し多くの勝利を獲得。
筆者も友達のエボIVに乗せてもらった事がありましたが、
4G63が絞り出す圧巻の加速感は未だに忘れることが出来ません。
エボIVはその後エボV、エボVIと代を重ねながら熟成を進めていき、
より大きな進化を遂げて90年後半のスポーツカー事情を席巻していく事となります。
それはひとえにランエボの進化というものだけには留まらず、
4WDマシンそれ自体の‘‘革新的進化‘‘を体現したものなのかもしれません。
今日のインプレは以上です、最後まで読んでいただきありがとうございました。
今月から始まったエボ軍団襲来、来月発売予定のエボVも楽しみですね!
次回の記事も読みに来てくださるとうれしいです。
このミニカーと関連しているかもしれない記事はコチラ
それでは、また。