こんばんは、ぶちょうです。
HW新アソート「Silhouettes」より、
R30スカイライン・シルエットをご紹介します。
さっそくモデルを見ていきましょう。
シルエットフォーミュラならではの特徴的で迫力あるボディデザインを再現、
大きく貼られたゼッケンとRSターボのサイドステッカー、
レース車ながらどちらかと言えばストリートチックな仕上がりとなっています。
しかし何よりも驚くべき事と言えば、
R30シルエットをこのスケールで製作してたメーカーがトミカくらいだったところに、
HWがR30スカイラインのシルエットフォーミュラのモデル化に乗り出したという、
この事案そのものに注目するべきなのかもしれません。
さすがに地面に当るかどうかのギリギリな車高の再現とまではいかなかったよう。
しかしながら別パートで成型したリヤフェンダーの立体的造型、
ディティール面でもサイドマーカーの印刷表現と、
R30スカイラインの代表的カラーであろう赤/黒ツートンの絶妙な塗分けが光り、
「ハコ車」の面影をバッチリモデルにフィードバックしてあります。
時代を感じさせる直角な角ばりをつけたワイドなリヤバンパー。
テールランプのタンポ印刷は昨今のHWらしいディティールの高さを見せます。
なおリヤウイングは良く見るとプラスチックの材質で造られているのが分かりますね。
バンパー下から覗かせるワイドトレッド化されたタイヤも抜群のインパクト。
今回HWが造ったモデルはグリルの形状からして「前期顔」と見えます。
通称「三角グリル」と言われたR30スカイラインの特徴あるグリル形状を表現、
これをバランスのよい彫り込みで再現としていますが、
わざわざ前期顔を造ってる辺りもやっぱトミカを意識したチョイスみたい?
ただしヘッドライトについてはアイラインなどの隔てを設けられてない単調なもので、
実際の車両とは異なった見た目になっています。
また、フロントに付く大型のチンスポイラーですが、
そのサイズのデカさぶりはミニカーでも味わうことが出来ます。
シャーシにはミッションケースの一部とプロペラシャフトが見え、
リヤには極太のトレッドを持ったタイヤが装着されています。
ここでも良く見てみるとサイド管となったマフラーの彫り込みが見えますね。
今回スカイラインシルエットが装備したホイールはTE37もどきの新ホイール。
白いホイールカラーでスポーティかつ、リヤは深リム化されたものをおごられ、
こういったところでもシルエットフォーミュラらしさを感じさせてくれます。
サイド管マフラーの出口をスカートにモールドしてあるのも良いですね。
パッケージはコチラ。
筆者が新品で入手した時の価格は756円(税込)。
今回のアソートに用意されたラインナップはR30以外にも魅力的なのがたくさん。
しかもコレで700円クラスで手に入るんだからそのコスパの良さも注目です。
今回非常に挑戦的な取り組みをホットウィールは敢行してきました。
これに沿いトミカもトミカプレミアムで急速にリリースを発表し、
内装まで妙に造りこんでくる程に対抗の眼差しをHWに向けている節が見えます。
HW的にはレギュラー品若しくは別アソートでも、
スカイラインシルエットを出して来る可能性はかなり高いでしょうし、
どんなカラーが新たに登場するか楽しみですね!
それでは今日の実車話を少し。。
海の向こうでFIAの定めたグループ5規格の選手権が人気を博していました。
・・・時は1979年。
そのグループ5たるマシンカテゴリーの制定が日本でも行われ、
当時富士で行われたグランドチャンピオンレース(縮めてグラチャン)の前座として、
「富士スーパーシルエットシリーズ」が開催されたのでした。
グループ5規定を取り入れたスーパーシルエットシリーズは、
前座代わりのポジション上初めは大きな盛り上がりこそ無かったものの、
トヨタがヨーロッパから直々に取り寄せた「セリカターボ」の登場によって、
その状況は瞬く間に一変するに至りました。
折しもこの時日本ではスーパーカーブームの最中であった事も作用し、
本命レースだったグラチャンをも越える絶大な人気を獲得。
これに負けじと各メーカーもセリカターボを越える、
「シルエットカー」の製作に熱意を持って臨むようになります。
今回モデル化されたR30スカイラインのシルエットカーもまた、
セリカに感化され日産が本腰を入れて製作したマシンでした。
街道レーサーな見た目に見えながらも空力上の意味合いを考慮したエクステリア、
レース用に手が入った専用設計の装備がこれに備えられます。
シルエットフォーミュラのマシンと言えば、
このマシンを真っ先にイメージする人も多いのではないでしょうか。
SOHC・2リッターエンジン、L20BをDOHC化した上で大型タービンを装備、
最終的な馬力は実に570馬力を叩き出す圧巻のパワーをマシンに与えました。
しかしながらピークパワーは6000~8000回転という上の回転域で発揮されるもので、
そこまでは全然ターボが利かない超の付くほどの「ドッカンターボ」気質。
ゆえに操縦性はとてつもなくピーキーすぎるレベルだったらしく、
レースでオーバテイクなんて出来るもんじゃなかった程のものだったとか。
それだけに当然コーナリングスピードも決して高いモノでは無かったですが、
その裏腹に余りある圧巻の加速力がなおシルエットカーの存在を際立たせたのです。
・・・あまりに過激すぎたマシン「シルエットフォーミュラ」。
しかしある一時代を席巻し他に類を見ない圧倒的な存在感を放つこのマシン達は、
今もなお多くのファンを魅了して止まないのです。
今日のインプレは以上です、最後まで読んで頂きありがとうございました。
HWのSilhouettesアソートは今回筆者も多くの車種を入手してきました、
次回もそれらをインプレッションしていこうと思っている次第なので、
次回も読みに来てくださるとうれしいです。
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それでは、また。