どうもこんにちは、ぶちょうです。
今回は一転してチューンドカー系のモデル紹介となります。
64スケールにおいてチューニングカーのミニカー化をしているところって
今じゃ全然存在しなかったんですが、この度TARMACから限定品の名目で、
このJUNオートのデモカーをモデル化してくれました。
新しい仕様でリリースされたエボⅩを見てみましょう。
まずは外箱3面図 限定品のため赤コンテナのデザインです
コチラは台座。 簡素にまとめられたデザインなのは通常品と同じ。
それではモデルを見てみましょう。
市販形状がベースだったこれまでのエボⅩに対し、
GTウイングなどの搭載で大きく見た目が変更されました。
ここにJUNオートステッカーが加わりチューンドカーらしさをよりアピール。
黄色のボディカラーはJUNのトレードマークとも言えるカラーチョイスです。
サイドには至るトコロに貼られたメーカーステッカー群、
そしてデッカいJUNステッカー、これもまたJUNオートのお約束。w
メッチャ小さいですがGTウイングの翼端板にはSARDステッカーも貼付。
ただし純正仕様モデルからのアレンジメントという形ゆえ、
車高が高い状態のままってのはちょい気になるポイントの一つ。
ところで筆者は元々ストリート関係はさほど調べてた項目では無かったんですが、
特にこの2~3年資料を集めたりする機会が増えて知識量の拡大に役立ってます。
今まで知らなかった新しいフィールドが開拓されていくのは、楽しいモノです。
リヤは思った以上にシンプルな出来でまとめられており、
唯一目立つ要素と言えばやはり新装備のGTウイング。
さすがにそこまでの再現とはいかなかったですが、そうはいっても
チューンドカーのモデル出してくれるだけでも相当な進歩なのは間違いありません。
ホイールは塗装し直してるだけでこれも完全再現には至らず。
実際では「ADVAN RS」というもうちょいスポーク本数の少ないホイールとなります。
そういえばTARMACは今ホイールセットの製作なんかもやってるみたいで、
近いうちカスタムパーツで再現率をアップ出来るかもしれないですね。
フロント側には特別な変更こそ無いもののベースのモデルが高い出来だけに、
チューンド仕様に置き換えても目立つ欠点が無いのがメリットです。
しかし欲を言えばやはりエアロパーツ類、特にフロントスプリッターなど、
一つパーツが新たに加えられただけでも、更なるクオリティが期待出来ました。
JUNエボⅩが他のエボⅩミニカーと大きく異なる点として内装が挙げられます。
BRIDEシートに変更され、現在このシートがモデルに適用されてるのはJUNだけ。
純正のドアミラーですが一応カーボンエアロミラーらしく造ってあります。
しかしながら実車と比べるとどうしても物足りなさも少しあるもので、
もう一歩チューンドマシンらしさが出てくれたらという感覚が残りました。
純正仕様そのままをただアレンジしただけじゃなく、専用パーツも盛り込んで
チューンド系ないしレース用エボⅩが登場してくれればと思います。
それでは今日の実車話を。。
JUNオートなるこのチューニングブランドは、チューニング界でその名を
見ないことは間違いなく無いほどの超ビッグブランドの一つです。
当時から色んなマシンに向けたパーツ製作をしていて、
ある時はGT-Rある時はランエボ、時にはプレリュードだったり、
とても豊富なラインナップを備えていることが大きなポイントになります。
そしてそれら一台一台どれもがハイパフォーマンスを会得しており、
筑波のスーパーラップをはじめ公式のレースでも広くその実力を評価されています。
今回のエボⅩもそのスペックは言わずもがな凄まじいモノを持ち合わせています。
エンジンは4B11ユニットをベースにJUNオリジナルパーツを数多く組み合わせながら、
さらに本格的な手が入った09年アドバンスド仕様では、
- ボアアップとストロークアップにより最大2.3リッターまで排気量拡大
- TD06タービンを筆頭にTrustのパーツを多数装着
- ブースト1.6で最大630馬力・トルク67キロ台を発生
というエボⅩチューンドの中でも相当のスペックを発揮するマシンとなってます。
それは数字という結果からも筑波2000でいわゆる「1分切り」の59.2秒台を達成し、
強大なチューンドカーであることを見事に証明してみせています。
チューニングをする事とは元来純正という完成した一つの形をわざと崩します。
そのためヘタな手の入りだとノーマルより却って遅いマシンになったり、
切り崩した形を別の形へ組み上げる事からつながるリスクも当然存在するため、
チューナーの人たちはどうすれば速くなるかを試行錯誤して製作しています。
ランエボにおいても電子制御の入ったエボⅣ以降は、
COMとの兼ね合いで特に苦労したチューナーも数多かったそう。
より綿密に純正という地盤でリンクされたこのマシンから、
いかにして速いチューンドを生み出すか悩ましいクルマだった話もあります。
ピュアスポーツセダンのポジションを離れ、
エボⅩになってプレミアムスポーツという立ち位置が奢られたマシンになっても、
しかしこれだけのハイスペックを身に着けバッチリ成果を出して来る姿は、
エボリューションの為せる業とも言えるのかもしれません。
エボⅩもカッコいいですね。
以上で初のチューニングカーインプレは終了となります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
今後もチューンドマシンのミニカーが見つけたら紹介していく予定なので
また読みに来てくださるとうれしいです。
他のエボⅩ記事はコチラ
それでは、また。