こんにちは、ぶちょうです。
いよいよINNOからラリーカー仕様のランエボIIIが登場しました!
今日はそちらのインプレを進めていこうと思います。
それではモデルを見てみましょう。
ストリートタイプを先行投入したINNOのエボIIIにラリーカーが追加されました。
その初手はワークスチームのサファリラリー仕様ということで、
他のラリーステージとは異なる重装備のマシンを再現。
その出来は言わずもがな、基本の造型はストリートタイプのそれを踏襲した上で、
サファリ仕様ならではの充実した装備が一層の迫力を与えています。
彩色もデカールも非常にキレイ。細かくまで再現されたスポンサーをはじめ、
遮熱を目的としたミラーフィルムやパーテーションがラリーカーらしさを増幅。
この最近のINNOでも正直トップクラスに気力入ってるような出来さえも感じます。
リヤ側もしっかり仕切られたクリアパーツのテールランプを手始めに、
スポンサーステッカーやナンバープレート、やたら長い2本のアンテナを再現。
更にはかなり薄めに造られたマッドフラップに彩色済みマフラーが加わってきますが、
マフラーに関しては直管タイプではなくスポーツ系の形状のままなのが残念。
今回のモデルで最も変化の大きいポイントは当然フロント側。
動物との直接衝突を避けるために設けられた「アニマルガード」、
ダイビングと同じ要領で装備されたエンジンへの水侵入を防ぐ「シュノーケル」など、
サファリのタフな環境に向けた対策装備が盛りだくさん。
それら部品一つ一つの出来はマシンそれ自体に負けないクオリティの高さ。
内装からはガン盛りのロールバーも覗かせていますね。
部品点数が多くなる以上接着領域も必然と増える事からこのような接着痕もあったり。
こればっかりは部分的に仕方なしな気もしますが、ココもキチンと対処されていれば、
全くもって非の付け所が無いモデルであったことは間違いないとも言えるでしょう。
そんでもってメッシュに隠れてるけど前置きインタークーラーも装備されています。
シャーシ関係はストリートタイプのそれと同様のものと思われます。
最も異なる点はタイヤ。 グラベル用になったことでまた見映えも変わってきます。
ホイールにはエンケイ製のグラベル用ディッシュホイールが装備。
ミシュランのタイヤレターも付いています。
ところで内装は遮熱ミラーフィルムがあるため、取り外さないとほとんど見えません。
パッケージ3面図&台座はコチラ。通常価格は2970円(税込)。
過去にCM`s(シーエムズ)というメーカーがすごく意欲的にラリー車を出してて、
遡れば今回のINNOによるエボIIIラリーカーのモデル化はおそらくそれ以来。
その時代相応に進化したこのクオリティは現状決定版クラスにあたるものでしょう。
この調子で他のエボのラリーカーやストリートマシンも出してほしかったり?
コレだけの出来でエボIVラリーカーとか来たらマジで筆者カンゲキしちゃう。
それでは今日の実車話を。。
WRCで競われるステージの中でも一際異色を放つエリアがサファリ。
アフリカのケニアを中心に行われる普通のグラベルラリーとは一味も二味も違う、
様々なトラブルや要素を突破していく事が要求されるハイレベルなステージ。
96年シーズンでは第2戦として開催されました。
実に歴史の長いサファリラリーに96年度三菱はランエボIIIで参戦。
95年途中からエボIIからスイッチされたエボIIIは冷却性能や空力性能を改良し、
更にエース「トミ・マキネン」がこれをドライブするまさに強靭な態勢。
96年開幕戦のスウェディッシュラリーでは既に勝利も納めており、
ランエボ×マキネンのウイニングストーリーがここから現実となっていきます。
ドライバーにもマシンにも多大な負荷をかける過酷なサファリラリーでも、
進化したランエボIIIの速さは特筆すべきものがありました。
その安定した走行は着実に実を結び、
三菱は1976年テンロクランサー以来実に20年ぶりのサファリラリー優勝。
スウェディッシュラリーの勢いをそのままにいきなり2連勝を挙げたということで、
ランエボの速さと高いタフネスを明白に世界へ証明してみせたのです。
その後はリタイヤとなってしまったレースもありましたが、
アルゼンチン、フィンランド等で勝利を重ね最終的に96年は5勝を獲得。
ドライバーのマキネンは最終戦を待たずして初のドライバーズタイトルを見事手にし、
三菱とマキネンの飛躍を物語った1シーズンを終えたのでした。
・・しかしこれはまだ怒涛のタイトル獲得劇の‘‘序章‘‘に過ぎなかったのです。
今日のインプレは以上です、最後まで読んでいただきありがとうございました。
次回の記事も読みに来てくださるとうれしいです。
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それでは、また。