こんにちは、ぶちょうです。
いやぁ・・とうとうヤバいモノが来てしまいました。
TLVからフェラーリシリーズが到着し、
筆者も今回F40の方を導入する事にしてみました。
64スケールながら7000円(!)を越える価格に注ぎ込まれた、
圧倒的なクオリティを早速見てみましょう。
まずはパッケージから
正面にはF40のフロント図とロゴ。
この被せる形式の外箱もこれまで以上に質感が伴っています。
価格は何と税込で7344円!もはや64スケールの範囲を越えています。
箱を開けると車両の説明が書かれたカードが付属。
本体は更にケースに被せられ、厳重に管理されています。
それではモデルを見てみましょう。
一言で言ってしまえば・・・クオリティが凄まじすぎる。w
車両のスタイルの捉え方は言わずもがな、
全ての箇所で最上級のクオリティを味わえるようになっています。
・・ダテに7000円かかってません。
遠目からも見えるホイールの造り具合もただただ素晴らしいの一言に尽きます。
ドア後部に設けられたインテークなどの、
各部の立体感もさることながら内装に至る奥行き感まで、
マジであらゆるポイントへのディティールに全く妥協がありません。
リヤバンパー脇にあるスリットにもバッチリ彫り込みが入っています。
ブレーキランプをはじめとしたランプ類も当然のことながらクリアパーツ。
ボディカラーが赤い為ちょっと見えにくいですがリヤフォグランプも再現され、
メッシュグリルの彫り込みについても超精巧に作られてあります。
この他マフラーの開口部はキチンと窪みが設けられてある上、
トランク上部には小さくもフェラーリのロゴまでも再現してくれています。
なお、鏡面処理は無いもののドアミラーも装着。
ただしウイング下にあるエアインテークは・・再現されなかったもよう。
フォグランプカバーにもクリアパーツを惜しみなく投入。
その内部ではフォグランプのレンズ、ウインカーレンズ共に彩色が施されています。
実車の形をカンペキに捉えたマイルドながらもカッコのつくフロントマスク。
そしてエアインテークの形状やリトラクタブルヘッドライトのモールド、
どこに焦点を当ててもクオリティの高さが光ります。
シャーシはシンプルに収められています。
ミッドシップエンジン下部にあたる位置にはオイルパンのモールド。
タイヤと一体感を出すようなカンジにサスペンションの一部分が彫り込まれてます。
ホイールについても他の追随を許さない圧巻のディティール。
ここまで質感を作り込まれるとただ恐ろしさばかりを感じてしまいます。
それだけ造りがスゴいのです。
そして今回最大の魅力ポイントであるフロント&リヤカウルの開閉ギミック。
フロントにはウォッシャータンク(でいいの?)などの彩色も施されており、
スペアタイヤ装備スペースなどの再現度も超拘っています。
カウル裏に装着されているブレーキダクトもバッチリついていますね。
そしてエンジン。 もうなんかヤバすぎます。w(語彙力)
ツインターボのV8エンジン配管、インマニやインタークーラーといった、
様々な部品に彩色が盛り込まれ非常に色鮮やかな見映えを演出。
その塗装はマフラーエンドまで繋がっているほどに幅広く配色されており、
公式でここまでエンジン塗分けを行っているのはココだけでしょう。
タイヤのサイズ感やトレッドパターンの細かさも〇。
内装の細かさはエンジンのみならず、
コクピットのハンドルにもフェラーリロゴが入っているほどの細かさ。
さすがにメーターパネルまで再現されているというワケではありませんでしたが、
赤バケットシートといった目につくトコロは全て再現されています。
エンジンの熱を排出するリヤウインドウの「ルーバー」も表現されており、
ここまで拘りを以てモデル製作がされている事を考えてみれば、
7000円もの価格も十二分に納得が行く価格設定なのかも・・しれません。
TLV、ひいては64スケールにおける最強レベルのディティールに挑戦した意欲作です。
その価格設定もまた破格のモノですが、
フェラーリが好きな人やこの素晴らしいクオリティを手に取りたい人には、
ぜひとも入手して欲しい至高の一台と言えます。
64スケールもホント徹底して作りこんだらここまで出来るモンなんですね。。w
改めて昨今のモデル製作の技術力に感服しました。
(せっかくなので写真も今回は多めに出していきます)
それでは今日の実車話を・・
1987年フェラーリ40周年を記念に製作されたマシン、それが「F40」。
フェラーリ創始者である、エンツォ・フェラーリがその生涯を終える前に、
フェラーリの基本理念である「そのままレースに出れる市販車」
この構想を最後に具現化したマシンとなっております。
基本のフレーム設計こそ過去に登場したフェラーリのマシンと同じではあるものの、
半モノコック(ボディとフレームを一体成型した構造)で高剛性を獲得。
そしてこれに備わるエンジンユニットは、
かつてグループB規格のWRCを目的に製作された288GTO、
更にその進化型である288エボルツィオーネの搭載ユニットを改良、
3.0リッターV8インタークーラー式ツインターボというスペックを与えた「F120A」。
このエンジンはグループCを戦ったランチアのCカー「LC2」搭載エンジンの、
いわばデチューン版にあたるユニットである事でも有名ですね。
F40に設定されたコクピットは、「非常に簡素なもの」となっています。
むき出しの複合素材に手動で上下させる「ガラス製ウィンドウ」、
もしくはプラスチック固定の「小窓付きウィンドウ」の2タイプが用意され、
ドアノブも室内には存在せず、代わりのワイヤーで開けるというもの。
これに3点式、オプションで4点式シートベルトと設置ポイントの限られたフルバケ、
さながらレースカーの雰囲気をその室内で味わえるようになっています。
・・ちなみに、エアコンは一応標準で付いてるみたい。
その走りの質もまさにレーシングカーそのもの。
320キロものスピードを公称で初めて記録した結果も持ち合わせるF40は、
一切のアシストが存在しないステアリングとブレーキ、非常に重いクラッチペダル。
しかもエンジン始動してしばらく暖気させないとそもそもシフトが入らないうえに、
オイルや燃料漏れのトラブルも多いという管理の難しいクルマ。
ホントにクルマを分かっている人でないとロクにコレを手なづける事は出来ません。
そしてドッカン気質のツインターボという特性も相まって、
この車の開発に関わったF1ドライバー「ゲルハルト・ベルガー」であっても、
雨には絶対乗りたくないとそう言葉を発するピーキーぶりを内に秘めています。
F1ドライバーをもそう言わしめるヤバさ加減ときたら・・・
「暴れ馬」の名義がピッタリ当てはまるマシンであることは、想像に難くありません。
そんなF40は海を越えた日本でも凄まじい人気ぶりで、
当時バブル経済にあった情勢下もあった事でオーダーに拍車がかかり、
最終的にフェラーリが想定していた生産台数の倍以上にあたる台数が販売されました。
このうち日本には全仕様含め100台あまりが正規に輸入されたようで、
はじめ4650万の価格はその人気ぶりから一時2億以上(!)で取引されたコトも。
フェラーリF40が登場して早30年以上が経過した今日ですが、
今なお同社でも屈指の人気を誇るマシンとして、
赤いボディに秘められたエンツォ・フェラーリの情熱と共に親しまれています。
随分長くなりました・・最後まで読んでいただきありがとうございます。
TLVのフェラーリシリーズではF40と同時にディーノ246もリリースされています。
今後も様々なフェラーリの車がラインナップされていく予定みたいなので、
フェラーリ好きにはぜひとも追加したいコレクションの一つとなるでしょう。
次回の記事も読みに来てくださるとうれしいです。
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それでは、また。