こんにちは! ぶちょうです。
さて筆者の元にも新モデル、BMWのM6 GT3がやってきました。
限定品が事実上先行販売という形ともなった今回の新型ミニカー、
早速インプレの方を初めてみたいと思います。
まずはパッケージ3面図から
細い白ラインに、全体を通して真っ黒なデザインが採用、
パッケージの奥にはサーキットの流れる背景がデザインされていますね。
限定品の為コストが高めなのがネック、
こんだけカッコいいんだしむしろ通常品で出しても良かったカモ?
マシンのデザインだけに外箱も久しぶりにシンプルな色合いとなっています。
台座はスターティンググリッドのデザインが施されたほか、
マカオGPの市街地コース、「ギア・サーキット」のコース図も追加されました。
そして台座裏にはシリアルナンバーが書かれたカードも付属。
それではモデルを見てみましょう。
全体カーボン調でまるでテストカーのような印象を与える今回のM6 GT3。
これまでの64スケールミニカーでも前例の無かったモデル化で、
M6 GT3のデカくてダイナミックなエクステリアが再現されています。
個人的にM6 GT3は昨今のレースマシンの中でも非常に好きな部類のマシンだから、
コレがモデル化されると聞いたのはホントに嬉しかったですね。
レースカーのそれにしては非常にシンプルな見た目ではありますが、
それ以上にカーボン調ボディが強烈なインパクトを与えてきます。
ココからでは見えにくいですが実際に手に取るとそれが良く分かると思います。
内装にはロールケージも備えつけられているのが見えますね。
それとGTウイングに付いてる白いサイン。
正直なハナシ、筆者最初キズでもついてたんじゃないかと一瞬思っちゃったんですが、
実はちゃんと実車にも描かれているサインでTarmacはココも再現しているのです。
M6 GT3の過激なリヤビューも巧みに再現されています。
オーバーフェンダーで更にワイドになったボディをはじめ、
バンパー下に装備される大型のリヤディフューザーもバッチリ。
テールランプはもちろんクリアパーツを採用しており、
エンブレム関連はタンポ印刷を用いて表現。
ドアミラーには鏡面処理も施されていて高レベルのディティールを展開してます。
BMWの特徴的なグリル、インテークのメッシュもモールドが入っているほか、
片側2枚ずつ装着されたカナードも表現してあります。
ただしボディの色あいとカブるためにちょっと存在感が欠け気味。
また、別パーツ化されたヘッドライトですが、
コレも実車に比べ少し小さく感じる様子が見受けられます。
この点は今後登場する通常品でどれくらい見映えに変化が出るか期待しましょう。
裏面はレースカーだけにごくシンプルにまとめられています。
目につくポイントはやはりリヤディフューザーでしょうか。
BBS製のセンターロック式ホイールが装備されています。
タイヤレターやスポークの一部に赤ラインがつけられており、
更にその内部にはブレーキシステムが造型。
この辺りの立体感の出し方はTarmacをはじめとした、
精密スケールモデルを造るメーカーのお得意ポイントと言えますね。
やはりこの細かな再現は高クオリティのモデルでしか味わえません。
全体真っ黒なボディのカッコよさに思わず惹かれて買ってしまった今回のM6 GT3。
これを機にTarmacはM6 GT3を本格的に市場へ投入させてくるワケになりますが、
ぜひともニュル24時間仕様やGT300参戦車など、
幅広いラインナップのリリースに期待したいところですね!
M6 GT3ってやっぱりカッコいい。w
それでは今日の実車話を。。
長らくZ4をGT3カテゴリに投入し他のメーカーと戦ってきたBMWでしたが、
2016年同社の6シリーズをBMW Mがチューンした「M6」をベース車とし、
Z4の後継車となるGT3規格のマシンを発表、そのマシンこそがこの「M6 GT3」です。
何といっても一目で強い印象を与えるのはこのビッグなボディ。
特に全長に関してはZ4 GT3が4387mmという数値に対し、
M6 GT3は4944mmまで拡大され車幅こそ大差は無いものの、
実際にはかなりのサイズ差を感じさせます。
しかしこのサイズアップによってロングホイールベースとなった車体のおかげで、
実際の操作性はZ4 GT3のそれを大きくグレードアップさせていると言われます。
M6 GT3の心臓部には、ベース車M6に装着されている「S63」ユニットを、
わずかなチューンを施してマシンに搭載しています。
少しのモディファイが入ったくらいとは言えど最大出力は580馬力以上を発揮させ、
かつトルクフルな特性がM6 GT3の戦闘力を一層引き立たせています。
全体的にアップグレードされたマシンはじっさい、
16年ニュル24時間耐久の前哨戦にあたるVLN3では表彰台独占の強さを見せ、
17年同耐久本戦ではR8 LMSに1位の座を許すものの見事2位表彰台を獲得しています。
改めて、今回モデル化となったマカオGP参戦車両である黒いM6 GT3のハナシ。
実はこのクルマ、BMWが長年継続している「アートカーシリーズ」の1台で、
2017年度ではマカオで開催されるFIA GTワールドカップに姿を現す事となりました。
今回アートカーのデザインを手掛けたのは中国人アーティスト、「ツァオ・フェイ」。
中国から初めてBMWアートカーシリーズの手をかける人物となった彼女は、
全体がカーボンファイバーでツヤの無い黒いボディであることに着目し、
専用アプリのAR技術を用いてその内部に光の粒子を描写するという、
まさに現代の技術力によって成せるモダンアートをクルマに落とし込んだのです。
ところでリヤウイングに付いていたサインですが、アレはまさしく彼女のもの。
実に「18代目」を数えた今回のM6 GT3アートカーを手掛けたツァオ・フェイは、
AR内に描写した光を「思考」と捉え、人間の心の限界を問うものと解説します。
今後訪れるデジタル世界の可能性を現代流の技術を以て美術としたこのマシンは、
展示エリアの周辺で専用アプリを起動する事で車体に光が映り込むという寸法で、
17年5月北京民生現代美術館にて展示されました。
テストカーにも見えるカーボンボディで覆われたこのマシンには、
近未来的アートワークがその奥底に秘められてあったのです。
今日のインプレは以上です、最後まで読んで頂きありがとうございました。
Tarmacから新しいモデルのラインナップがいよいよ導入されようとしています。
通常品でもM6 GT3をはじめ新マシンが登場予定なので、
またTarmac熱がアツくなってくるような様子が見えてきますね。
次回の記事も読んで頂けるとうれしいです。
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それでは、また。