どうもこんにちは、ぶちょうです。
さて、昨日はお台場にてD1グランプリが開催され、
長年ドリフト界を大いに賑わせた「のむけん」こと、
野村謙選手が引退を表明、そして台場でラストランを飾りました。
そんなワケで、今回はHotworks(ホットワークス)という、
主に2000年代のD1マシンをモデル化してた珍しいラインナップを持つブランドの、
03年仕様の「のむけん号」をインプレしてみましょう。
今回はいきなりモデルの説明に入ります。
ホットワークスの造型は基本的にアッサリとしています。
大まかに実車の形を再現しているくらいで、現代のミニカーブランドと比べても
シャープさに欠ける印象が分かるかと思います。
しかしストリートチックな姿を持つ当時のドリフトマシンの風貌を
キチンと押さえる所を押さえたモデルとなっているため、
総合的には決して悪いモデルではありません。
そしてホットワークスのモデル最大の特徴と言えば、
64スケールで前輪の舵角調整が出来てしまう、凄まじいギミックがあるのです!
舵角を変えられるだけでもうディスプレイの幅がガッツリ増える事請け合い。w
D1車両のモデル化というのがとにかくレアなケース故か人気が今なお高く、
当初セット販売で4000円程だったのが、現在は単品で2000円以上は必須なモデルです
タンポ印刷でマシンに貼られたステッカーを再現。
メッキ加工されたホイールリムがはがれやすいみたいで、
このモデルでも前輪のメッキが少し取れているのが分かります。
横からのボディラインは、もう少しハコな感じの形なら再現率も上がりましたが、
そこそこ形を捉えた内容でしょう。
ブレーキランプやトランクについたピンストライプもタンポ印刷です。
年代の差もありますがこの辺りは質素な出来に見えますね。
マフラーの配色もあれば嬉しかったですが、シャーシと一体成型なので仕方なし(汗
ヘッドライトはクリアパーツが使われています。
インタークーラーを意識したのかシルバー調の塗装に掘り込みを加え
表現を頑張ろうとしていた節が見えますね。
しかし実車と比べてみると、バンパーの造型が割とミスってて、
ウインカーレンズの収まる所も窪みこそ付けてるものの塗装でほぼ埋まってます。
細かいところまで頑張っているのは確かなんですが、NG箇所もまたしかり。
ビス留めされたシャシの裏面はミッションケースやマフラーに繋がる配管などが表現。
今の代のミニカーと比べるとどこかしらの色分けが常に施されているため、
その点はどうしても見劣りしているように見えてしまうのは否めません。
でもモールドの表現は負けず劣らずの良い出来だと思います。
WORKのVS-KFというホイールがのむけん号には装着されています。
実際ではもう少しリムが深く設定された物だそうですが、雰囲気は十分OK。
リヤにはモデルの名前にも入っているK5-660Rのロゴが。
ブリッツのターボチャージャー名なんですねコレ。
D1仕様マシンがミニカー化、これをホットワークスが実現して以降、
未だこれを受け継ぐブランドは現れてはおらず・・・と言った矢先、
TARMACがオリダーの80スープラをモデル化してきました。
今後通常販売のモデルでアドバンカラーの仕様が登場する予定でして、
エアロパーツ類の再現は期待薄な感じではあるんですが、
ようやく新たにD1マシンのモデルを手に出来る日も、そう遠くは無さそうです。
しかしバリエーション面ではまだまだホットワークスに分があるから、
コチラの人気も当面は収まる様子は見えません。
さて舵角調整の恩恵を存分に活かしつつ実車話を少しましょう。。w
ER34型のスカイラインは、当初それこそ需要があまり無かったマシンでしたが、
今なんて中古市場では34Rにも引けを取らないとんでもない人気ぶり。
ヨレたマシンで何とか数十万レベルで引っ張ってこれるものの、
ある程度の好状態、チューンされた車両では下手をすれば200万以上を要するほど。
そうした爆裂的人気をもたらした背景には、
のむけんたるこのドライバーの活躍があったからでした。
D1グランプリが開催された初年度から社外ブランドのBLITZと共に
ドリフトの世界を戦い抜いてきたのむけんとER34スカイライン。
03年度においては470馬力までユニットが強化されたマシンとなり、
走行面の評価がそれほど高くなかった4ドアタイプのスカイラインを、
白煙モクモクで走り切ってしまう、凄まじいパフォーマンスを見せたのです。
その姿から付けられた「白煙番長」のアダ名はのむけんのトレードマーク。
フルカウンターでありながらもマシンを行きたい方向に進ませる高度な技術力、
それらを培った独自の上達テクニックを雑誌などで紹介している傍ら、
「URAS」というのむけん自身が経営するエアロパーツの販売など、
クルマ関連の様々な方向で活動を続けていきました。
のむけんあれば、そこにはBLITZとER34スカイラインのトリオ。
この強大な組み合わせが、4ドアスカイラインの需要を一気に引き上げたのです。
のむけんは今シーズンを以てD1GPからの引退を表明しました。
そのラストランが正に昨日行われていたわけで、
引退セレモニーも相当な集まりぶりだったと聞きます。
かくしてD1の時代に、一つのピリオドがここに打たれる事となりました。
往年のドライバーがフィールドを走り回るのを見れなくなるのは
確かに寂しい事には変わりはありません。でもずっと、はやっぱり無いのです。
これだけD1を盛り上げてくれた一人のドライバーに、感謝です。
今日のインプレは以上です、
最後まで読んで頂きありがとうございました。
ホットワークス系モデルは未だ自分も全て確保出来ておらず、
新たに発見出来たらまたインプレしてみたいですね。
次回もまた読んで読んで頂けるとうれしいです。
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それでは、また。